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遅くなりましたが、日本の歯科大学の先生に相談したうえでの回答です。 そのまま、添付しておきます。↓
怪我による前歯の破折ですが,どのような治療が適切かは,年齢によって変わってきます。
6歳くらいまでは乳歯ですので,治療の原則は抜歯です。 7歳以降になりますが,永久歯が根元から折れてしまった場合には,まずは残っている根の部分がどのくらい しっかりしているかをレントゲン画像,および触診,視診で確認します。 根がしっかりしていれば,抜いてブリッジにはせず,根の中の歯髄(神経や血管が通っている) をきれいに取り除いて,その中を薬剤で埋めたのち,最終的には人工的な歯をつくります。 根の部分を支えとして,その上に歯の形をした(色も歯に似せた)冠を被せるようなイメージです。
レットの女児にそのような治療が可能かどうかですが,知的障害のある患者さんを 治療してきた経験のある歯科医であれば可能と思います。日本では各自治体にそういった 歯科医がいるのですが,スリランカの事情については情報がありません。 ひとまず,担当の歯科医の提案に応じるしかないのでは,と思います。 なお,ブリッジ治療となると,根を抜いてから複数の歯を削って作る必要がありますので, 時間的にも,技術的にも手間がかかります。実施すべきかどうかはケースバイケースです。
以上が一般的な治療の考え方です。患者さんの協力度によっても治療内容が変わる場合があります。
〜という内容でした。 参考になっていれば幸いです。
> 現在スリランカ国で障がいの子どもに関わっております。 > レット症候群の女児が倒れて前歯(上)を折ってしまいました。 > 根元から折れたようです。歯医者にいくとブリッジで補強するという説明ですが、 > いつも口に手を入れてしまうため、この治療が可能であるのか、 > また処置をしないままでいることができるのか。苦慮しています。 > 助言をよろしくおねがいします。 > ありがとうございます。
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